ようこそ医療ジャーナリスト・医学博士、森田豊の公式ブログへ。

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1963年東京都生まれ。88年秋田大学医学部卒業。95年東京大学大学院医学系研究科卒業。96年東京大学医学部附属病院助手を務め、97年ハーバード大学医学部専任講師。2000年埼玉県立がんセンター医長。04年板橋中央総合病院部長。現在は、現役医師、医療ジャーナリストとして、テレビ、雑誌等のメディアで活動中。さまざまな病気の概説や、医療に関する種々の問題に取り組む。

2012年3月16日金曜日

朝ズバッ!健康相談所、第八回、めまい

TBSテレビ、みのもんたの朝ズバッ!、
金曜日の「朝ズバッ!健康相談所」の
第八回は、めまいを取り上げました。
●めまいとは、自分や周りが動いていないのに動いているように感じる異常な感覚です。
●症状から三つに分類できます。
(1)グルグル型(回転型):自分や周りのものがグルグルと回転しているように感じる。多くは内耳の異常による。
(2)フワフワ型(動揺型):足が地に着かず、船の上にいるように感じる。多くは、脳の異常(脳出血、脳梗塞、脳腫瘍)や自律神経の乱れによる。
(3)クラクラ型(立ちくらみ型):立ち上がった時に、目の前が暗くなるように感じる。多くは、全身の異常(血圧の異常、不整脈など)による。
●グルグル型(回転性)の代表例は、(1)良性発作性頭位めまい症(数秒から数十秒のめまいを生じるが、数週間で自然治癒。内耳にある耳石が原因)、(2)メニエール病(難聴、耳鳴りを伴う。内耳のリンパ液の増えすぎが原因)、(3)前庭神経炎(風邪をひいた後などに急にめまいを生じる。前庭神経の炎症が原因)などです。
●強い頭痛や吐き気、足のしびれや麻痺、視野の異常を伴うめまいは、直ちに病院に行くべきです。
●歩いている時のめまいの程度を判定する方法として、横浜市立みなと赤十字病院の新井基洋先生の50歩足踏みを紹介しました。
●頻度の多い、自律神経の乱れが原因でおこるめまいに対しては、以下の対策が大切です。睡眠をよくとる、ストレスをためない、カフェインをとらない、タバコを控える、などです。