ようこそ医療ジャーナリスト・医学博士、森田豊の公式ブログへ。

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1963年東京都生まれ。88年秋田大学医学部卒業。95年東京大学大学院医学系研究科卒業。96年東京大学医学部附属病院助手を務め、97年ハーバード大学医学部専任講師。2000年埼玉県立がんセンター医長。04年板橋中央総合病院部長。現在は、現役医師、医療ジャーナリストとして、テレビ、雑誌等のメディアで活動中。さまざまな病気の概説や、医療に関する種々の問題に取り組む。

2011年5月29日日曜日

日本超音波医学会での講演


小説、ノーフォルトの作者としても有名な私の恩師、岡井崇先生(昭和大学医学部教授)からのお招きにより、本日、日本超音波医学会(グランドプリンスホテル新高輪)にて講演をしました。
学術集会での講演は、年に何度かありますが、今回は、超音波に関する学会で、内科、外科、小児科、産婦人科、泌尿器科、整形外科、眼科など、多岐の診療科の医師・医療従事者らの学会でした。
超音波というと、診断に使われるものだと思われがちですが、それが最近、治療にも応用されるようになってきた、などの詳細について講演でお話しました。

2011年5月26日木曜日

セカイの知恵袋・ストレス


TOKYO MX、ゴールデンアワー、セカイの知恵袋の第6回は、ストレスについて。
お酢で心も消毒(フィリピン)→×、胃のマッサージで安眠(中国)→×、ストレス抜け毛に桃の木の葉(ブラジル)→×、水とお湯を交互にシャワー(イタリア)→○、カルシウムが不足するとイライラする→×、などについて、検証しました。
セカイ各国、様々な知恵袋があるんですね。

2011年5月19日木曜日

セカイの知恵袋・食


TOKYO MX、ゴールデンアワー、セカイの知恵袋の第5回は、食について。鶏肉は酢で消毒(フィリピン)→○、ジャガイモの芽はリンゴで防ぐ(ベルギー)→○、腐ったシチューもムンバフの木で復活(コンゴ)→×について、解説しました。
また、中国からの、食べ合わせが悪いと提案があった、エビ+豚肉=精力を失う→×、タチウオ+カボチャ=食中毒→×、ウナギ+ほうれん草=下痢→×について、は、根拠がないことを検証しました。
その他、タチウオ+パパイヤ=授乳がよく出る→○、アサリ+豆腐=血気不足解消&肌すべすべ→○、エビ+チンゲン草=カルシウム・鉄・ビタミンが増える→○、などの食べ合わせの良いことについてなど、盛りだくさんの知恵袋となりました。

2011年5月18日水曜日

そうだったのか!学べるニュース


テレビ朝日、水曜日午後8時~、「そうだったのか!学べるニュース」にて、解説者の1人として、医療や病気の問題を担当します。PTSD(心的外傷後ストレス障害)って、何となく聞いたことはありますが、どんな病気なのか、模型や図をつかって、できるだけわかりやすく説明を試みました。

2011年5月17日火曜日

TOKYO FM, Blue Oceanのコメンテーター


本日、TOKYO FM, Blue Oceanに、コメンテーターとして、二回目の出演をしました。(写真は、パーソナリティの望月理恵さんと)。リスナーの方々から、医学に関する様々な質問がたくさん来ました。健康や美容に対する意識が高まっていると感じました。

ひるおび!、誤飲の対策について

本日のTBSテレビ、ひるおび!にて、ペットボトル入りの殺虫剤を誤って誤飲した事件をうけて、家庭での対策の基礎知識について概説しました。
喉の下には、食べものや飲み物が通る食道と、肺に空気を送る気道の二つの管があります。物が喉につまるという場合に大事なのは、気道を詰まらないようにすることです。気道にもし、物が詰まりそうな場合には、咳がでます。そのような場合には、物を吐かせることが必要です。
吐かせ方としては、背部叩打法といって、肩甲骨と肩甲骨の間を強く何度もたたき、その際に、詰まらせた人の胸か下あごを支えてうつむかせることが肝要です。

気道の確保ができた後は、誤飲したものが何であるかによって、時には、吐かせない方がいいこともあります。
たとえば、漂白剤、マニキュア、除光液、シンナー、トイレ用洗剤、画鋲などは、吐かせることで、かえって胃や食道などを、再び傷つける可能性があるので、吐かせないでそのまま医療機関に受診すべきです。
タバコ、薬、香水、化粧水、防虫剤、ボタン電池などは、吐かせてから、医療機関に受診させてください。

2011年5月11日水曜日

上柳昌彦、ごごばん!


本日のニッポン放送、上柳昌彦 ごごばん!に、ゲストとして呼ばれました。
自由におしゃべりできて、楽しい30分のトークになりました。
世間を困らせたO111の話に始まり、最近出版した医学都市伝説に関する著書から、いくつか濃厚で愉快な内容をご紹介させてもらいました。
写真は、右上が上柳昌彦さん、左上が番組アシスタントの増山さやかさん、右下が紅晴美さんです。
晴美さんの核心にせまるご質問、レスポンスは最高!、そしてなんと言っても、いつもお世話になっている上柳さんのまとめ役としての、聞き上手!には、脱帽です。

クイズわかってない!


本日の笑っていいとも!、クイズわかってない!は、水曜日レギュラーに加え、渡部陽一さん、ドランクドラゴンさんらも、加わり、人体のわかってる、わかってないについて、医学的に解説しました。
4月からの水曜日の新コーナー、四回目の出演です。
なぜ急なダイエットはリバウンドしてしまうかわかってる!、女性は太ると下っ腹がぽっこり出る理由はわかってる!、なぜ妊娠すると酸っぱいものが食べたくなるのかわかってない!、なぜ女性にくびれ(ウェストのこと)ができるのかわかってない!について、楽しく解説しました。

2011年5月6日金曜日

腸管出血性大腸菌「O111」

O111によると考えられる死亡者が4名も出たことは残念なことです。
厚生労働省の「品質を守れない場合には、罰則を」という見解は、ちょっと遺憾ですね。
焼く肉屋さんにいけば、どこでもユッケを食べることができることは、役人さんも市民もみんな知っています。そして、こういった生肉による食中毒が生じる可能性があったことは、専門家なら予期できたはずです。市民は、安全だと思って食べていたわけですから、肉の安全を守る国のシステムエラーが本質にあるようにも思います。

本日の、みのもんたの朝ズバ!、昨日のひるおび、などで、この病原体の特徴、我々のできることなどを、できるだけ平易なことばで解説しました。

2011年5月2日月曜日

ひるおび!病原性大腸菌「O111」

TBSテレビ、ひるおび!にて、焼肉店のユッケに含まれていた病原性大腸菌について概説しました。
そもそも、大腸菌というのは、健康なお腹の腸にもいて、ほとんどが無害なものが多いのですが、通常の大腸菌とは別に、O-157とか、今回の、O-111という種類の大腸菌は、強い病原性をもっていて、体の中で毒素を出し、出血を伴う腸炎を生じます。さらに、溶血性尿毒症症候群といって、腎臓の障害も生じ(6%)、生命も脅かす強い病原性のある菌なのです。

対策としては、
●生肉は食べるなと言うことではありませんが、生肉は、加熱した料理よりも、含まれている菌が多いことは事実ですから、風邪をひいている時、お腹がゆるいとき、体調の悪いときなど、抵抗力がおとろえているときには、生肉を食べるのを控えた方がいいでしょう。特にお子様と高齢者の注意が必要です。
●また、今回は、飲食店で出されたもので生じたものですが、これから、夏場、家庭での食中毒が多くなりますので、予防の三大原則を示します。
菌を、つけない、増やさない、殺す です。
(1)菌をつけない:調理器具(まな板、包丁)をよく洗浄する(肉と、野菜で分ける)。トイレから出てきて調理するときは、手洗い。
(2)菌を増やさない:お肉などを買って家に帰ったら、すぐに冷蔵庫、冷凍庫へ入れる。冷蔵庫は10度以下、冷凍庫-15度以下が好ましい。冷蔵庫も詰めすぎない。
(3)菌を殺す:食材の芯まで、なるべく加熱する(75°で1分)、食器乾燥機も効果あり。