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1963年東京都生まれ。88年秋田大学医学部卒業。95年東京大学大学院医学系研究科卒業。96年東京大学医学部附属病院助手を務め、97年ハーバード大学医学部専任講師。2000年埼玉県立がんセンター医長。04年板橋中央総合病院部長。現在は、現役医師、医療ジャーナリストとして、テレビ、雑誌等のメディアで活動中。さまざまな病気の概説や、医療に関する種々の問題に取り組む。

2013年1月8日火曜日

インフルエンザの最新予防法

昨日のみのもんたの朝ズバッ!、本日のひるおび!で、本シーズンのインフルエンザについて、最新予防法も含めて解説を行いました。インフルエンザ予防の大原則は、ウィルスを身体に入れない(手洗い、うがい)、身体の抵抗力をつける(規則正しい生活など)、ワクチン投与(投与してから2週間で、約6~7割の方に効果あり)などです。今年も、昨年と同様、年末から流行に入り、香港A型が多いので、肺炎など重症化する心配があります。湿度40%以下では空気中を漂いやすいので、部屋の加湿にも注意が必要です。近年、予防効果が認められつつある方法は以下の通りです。
①ビタミンD(さんま、干し椎茸、あんこうの肝、きくらげ)、サプリメントから摂取、米国の論文に報告された。
②ヨーグルト(R-1ヨーグルト)、有田町の学校で摂取していたら、インフルエンザ発症率が低かったことによる。
③こまめにお茶を飲む、お茶に含まれるカテキンで、喉についたウィルスをやっつけ、洗い流すことができる(特にうがいができない会議中、電車の中など)。
④歯磨き、特に、朝起きてすぐの歯磨きが大切。夜は、口の中が乾燥するので、ウィルスや細菌が増えている。
⑤ココアを飲む(森永製菓が研究成果を発表)。
⑥長芋を食べる(特に青森県産)、ディオスコリンというタンパク質がインフルエンザウィルスを抑えるという研究成果がある(弘前大学と青森県)。