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1963年東京都生まれ。88年秋田大学医学部卒業。95年東京大学大学院医学系研究科卒業。96年東京大学医学部附属病院助手を務め、97年ハーバード大学医学部専任講師。2000年埼玉県立がんセンター医長。04年板橋中央総合病院部長。現在は、現役医師、医療ジャーナリストとして、テレビ、雑誌等のメディアで活動中。さまざまな病気の概説や、医療に関する種々の問題に取り組む。

2012年2月17日金曜日

朝ズバッ!健康相談所、第四回、尿漏れ

TBSテレビ、みのもんたの朝ズバッ!、金曜日の「朝ズバッ!健康相談所」の第四回は、尿漏れを取り上げました。尿漏れは、外出がおっくうになり、引きこもりになってしまう人も多くいます。
●尿漏れとは、自分の意思とは関係なく尿が漏れることです。成人女性の3人に1人が経験しており、男性にも多くなってきました。(ユニチャームが調べた20~60歳の尿漏れ経験率の統計では、男性は27%、女性は38.8%の人が尿漏れを経験しています。)
●腹圧型(おなかに力がかかるときに漏れる)と、トイレ直行型(尿意を感じトイレに行く途中で漏れる)の二つのタイプがあり、前者の多くは女性です。
●多くの原因は、骨盤底筋の衰えで、この筋は、膀胱、子宮、直腸などの臓器を支え、尿を止めるときに使う筋です。膀胱炎、前立腺肥大、脳卒中などが原因になることもあります。
●尿漏れになりやすい人は、①くしゃみやせきがよく出る、②おなかに力が入ったりいきんだりすることが多い、③出産経験がある、④更年期を過ぎた年齢である、などです。
●ひどい尿漏れの場合には、薬や、手術で治しますが、普段でもできる予防・対策には、骨盤底筋を鍛える体操があります。おならを我慢するように肛門をしめ、排尿が終わったときのように尿道をしめます。5秒しめて、10秒休み、これを一日に、30回程度行う方法です。(最初は仰向けで、慣れたら、坐位や立位で)