今回、1立方メートルの空間に、最大0.28マイクログラムの検出ですから、直ちに健康に影響が出るものではありませんし、過度に神経質になることはないとは思いますが、以下のような情報があります。
金属水銀の気化(液体が気体に、もしくは、個体が気体になること)は、室温では僅かです。しかし、水銀量が多い、加熱、換気の不良等の悪条件の下では、水銀蒸気が高濃度になることが考えられる。気中濃度が1立方メートルあたり1ミリグラム(1マイクログラムの1000倍)を超えると1ヵ月以内に下痢、口内炎、蛋白尿等の症状が出現し、1立方メートルあたり、10ミリグラムを超えると1ヵ月以内に下痢、肺炎、腎障害等が出現するとされる。1立方メートルあたり1ミリグラムとは、現在の検出濃度の3000倍以上にあたりますが、微量でも長い年月吸入した時の影響は否定できません。
以下のURLに水銀体温計を壊した場合の日本中毒情報センターの水銀蒸気の症状等がよりわかりやすいです。