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1963年東京都生まれ。88年秋田大学医学部卒業。95年東京大学大学院医学系研究科卒業。96年東京大学医学部附属病院助手を務め、97年ハーバード大学医学部専任講師。2000年埼玉県立がんセンター医長。04年板橋中央総合病院部長。現在は、現役医師、医療ジャーナリストとして、テレビ、雑誌等のメディアで活動中。さまざまな病気の概説や、医療に関する種々の問題に取り組む。

2011年10月4日火曜日

ひるおび!、気温の急激な変化がもたらす身体の不調


季節の変わり目、体調を崩される方もいらっしゃいますが、本日のひるおび!の冒頭コーナーでは、気温の急激な変化がもたらす身体の不調について、解説しました。
自分の状態がわかることで、問題解決の糸口になればと思います。いわゆる秋バテで悩んでいる人は、自分だけではありません。

【症状】
①自律神経のバランスが崩れ、
食欲不振、下痢便秘(消化器症状)
頭痛、肩こり、倦怠感(不定愁訴)
睡眠トラブル
②免疫力や抵抗力も落ちて、 (上図)
風邪などの感染症、胃腸炎

【今年の注意すべき感染症】
RSウィルス感染症は、主に乳幼児が感染し、過去最多のペースで患者数が増えています。さらに、大人では、通常冬に流行するマイコプラズマ肺炎が増加しています。これは、免疫力が落ちているからだとも思います。
マイコプラズマ肺炎の特徴は
①年齢が若く、60歳未満の方に多い
②頑固な咳、痰のでない咳が2週間以上続く
③発熱、頭痛、倦怠感は、軽度なことが多い(肺炎とよばれるほど重症感がない)
④特殊な抗生物質(マクロライド、エリスロマイシン系)を使用しないと治りにくい。
⑤病院で、特殊な血液検査やレントゲン検査をして、診断されることが多い。

【対策】
気温の急な変化で体調を崩さない対策
①衣類、寝具などで体温調節
②温かいものを飲んだり、食べたりする
③生活のリズムを整える