ようこそ医療ジャーナリスト・医学博士、森田豊の公式ブログへ。

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1963年東京都生まれ。88年秋田大学医学部卒業。95年東京大学大学院医学系研究科卒業。96年東京大学医学部附属病院助手を務め、97年ハーバード大学医学部専任講師。2000年埼玉県立がんセンター医長。04年板橋中央総合病院部長。現在は、現役医師、医療ジャーナリストとして、テレビ、雑誌等のメディアで活動中。さまざまな病気の概説や、医療に関する種々の問題に取り組む。

2011年11月2日水曜日

TBSテレビ、世界のみんなに聞いてみた!

今夜のTBSテレビ、世界のみんなに聞いてみた!、では、世界の様々な風邪の治し方(民間療法)について、コメント検証しました。
●温めたビールを飲む(ロシア)→日本の卵酒のように、少量のアルコールなら寝付きを良くすることで風邪治療に効果的ですが、あまり多量のアルコールを飲むと粘膜を乾燥させ、炎症を拡げてしまうので風邪によくはありません。
●カラシを靴下の中に入れる(ロシア)→手足の冷えの予防効果があります。
●グラ治療(インドネシア共和国)、シルグングという木の葉を煎じたお湯をティッシュに染み込ませて患者の鼻に入れ、患者はうつ伏せになります。1時間うつ伏せになっていたら、大量に鼻水が出て来て、風邪が治るという民間療法。→荒療法的ですが、鼻づまりは解消されるでしょう。
●コインで体をこする(インドネシア共和国)→効果は期待できず、全くの迷信だと思います。
●キャベツを頭に巻く(南アフリカ共和国)→キャベツは、水分を多く含む食材なので、頭を冷やすことで、頭痛などには効果があるかもしれません。しかし、熱を下げるには、皮膚の近くに太い血管が走っている首、脇の下、そけい部などを冷やした方が効果的です。