ようこそ医療ジャーナリスト・医学博士、森田豊の公式ブログへ。

森田豊医師の公式HP(http://morita.pro/)はこちらからご覧ください。
1963年東京都生まれ。88年秋田大学医学部卒業。95年東京大学大学院医学系研究科卒業。96年東京大学医学部附属病院助手を務め、97年ハーバード大学医学部専任講師。2000年埼玉県立がんセンター医長。04年板橋中央総合病院部長。現在は、現役医師、医療ジャーナリストとして、テレビ、雑誌等のメディアで活動中。さまざまな病気の概説や、医療に関する種々の問題に取り組む。

2011年5月6日金曜日

腸管出血性大腸菌「O111」

O111によると考えられる死亡者が4名も出たことは残念なことです。
厚生労働省の「品質を守れない場合には、罰則を」という見解は、ちょっと遺憾ですね。
焼く肉屋さんにいけば、どこでもユッケを食べることができることは、役人さんも市民もみんな知っています。そして、こういった生肉による食中毒が生じる可能性があったことは、専門家なら予期できたはずです。市民は、安全だと思って食べていたわけですから、肉の安全を守る国のシステムエラーが本質にあるようにも思います。

本日の、みのもんたの朝ズバ!、昨日のひるおび、などで、この病原体の特徴、我々のできることなどを、できるだけ平易なことばで解説しました。