ようこそ医療ジャーナリスト・医学博士、森田豊の公式ブログへ。

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1963年東京都生まれ。88年秋田大学医学部卒業。95年東京大学大学院医学系研究科卒業。96年東京大学医学部附属病院助手を務め、97年ハーバード大学医学部専任講師。2000年埼玉県立がんセンター医長。04年板橋中央総合病院部長。現在は、現役医師、医療ジャーナリストとして、テレビ、雑誌等のメディアで活動中。さまざまな病気の概説や、医療に関する種々の問題に取り組む。

2009年6月19日金曜日

新型インフルエンザの医療体制の見直し

  厚生労働省は6月19日、新型インフルエンザの医療体制や検疫などに関する「医療の確保、検疫、学校・保育施設等の臨時休業の要請等に関する運用指針」を改定しました。医療体制に関する今回の見直しの特徴は、「発熱外来」を行っている医療機関に限らず、原則すべての医療機関で新型インフルエンザの患者の診察を行うとした点です。「季節性インフルエンザに対応している医療機関であれば、それに準じた扱いをしていただきたい」(新型インフルエンザ対策本部)とのことです。なお、今回の運用指針では、検疫、サーベイランス体制、学校・保育施設等の臨時休業の要請などについても見直している。
  以上は、まさしく一か月前に私が自分のブログに記載した内容です。これまでの厚生労働省の努力が無駄だったとは言わないまでも、どこまで感染拡大を予防できたのか、とても疑問ですし、予算の使われ方にも問題があったと指摘する医師が多いのが現状です。国内に入ってくる前から、このウィルスに関する情報や、死亡率などは、わかっていたわけですから、もっと、『冷静な対応』ができたはずなのですが。。。。