ようこそ医療ジャーナリスト・医学博士、森田豊の公式ブログへ。

森田豊医師の公式HP(http://morita.pro/)はこちらからご覧ください。
1963年東京都生まれ。88年秋田大学医学部卒業。95年東京大学大学院医学系研究科卒業。96年東京大学医学部附属病院助手を務め、97年ハーバード大学医学部専任講師。2000年埼玉県立がんセンター医長。04年板橋中央総合病院部長。現在は、現役医師、医療ジャーナリストとして、テレビ、雑誌等のメディアで活動中。さまざまな病気の概説や、医療に関する種々の問題に取り組む。

2016年5月1日日曜日

ドクター調査班 医療監修

ドクター調査班~医療事故の闇を暴け~(テレビ東京系列)の医療監修をしています。医療用語解説、医療事故について思うことなど、番組公式HPにて公開中です。

http://www.tv-tokyo.co.jp/doctor_chosahan/offstage/
http://www.tv-tokyo.co.jp/doctor_chosahan/enjoymore/article_5.html

患者さんは、医者の治療を受ければ、病気が治って、命が救われると、大きな期待をもって病院を受診し、手術などの治療を受けるわけです。しかしながら、そんな期待が裏切られ、医療事故によって、命が奪われてしまうという事実は、どんな人にとっても、受け入れがたいことです。しかしながら、医療事故によって命を落とす患者さんの数は、交通事故による死亡者数よりも、はるかに多いと考えられています。また、医療事故が起きても、医療訴訟を免れたり、病院の評価が下がるのを恐れるあまり、組織的な隠ぺいを行っている病院があることは、否定できません。本来、医療事故が起きたら、なぜ起きたのかの原因を徹底的に究明し、その事実を患者さんらに十分に説明し、再発を防止するための対策を迅速に講じることが最も大切です。医療事故の徹底的な調査こそ、医療事故を少なくさせる最良の方法なのです。医療は、専門性が高いため、とても不透明なものです。このドラマでは、医師、弁護士で結成されたチームMAICが、病院に潜入調査し、医療事故の真相を検証していくところに特徴があります。将来、MAICのようなチームが実際に作られ、日本の医療事故を減らしてくれるかもしれません。