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1963年東京都生まれ。88年秋田大学医学部卒業。95年東京大学大学院医学系研究科卒業。96年東京大学医学部附属病院助手を務め、97年ハーバード大学医学部専任講師。2000年埼玉県立がんセンター医長。04年板橋中央総合病院部長。現在は、現役医師、医療ジャーナリストとして、テレビ、雑誌等のメディアで活動中。さまざまな病気の概説や、医療に関する種々の問題に取り組む。

2013年4月7日日曜日

テレビ朝日、図解テレビ、ダイエット

本日のテレビ朝日、「よく分かる!なんでも図解テレビ」、ダイエットにて、監修およびスタジオ専門家として解説しました。運動と食事がダイエットの基本ですが、それらの仕組みをとりあげ、食べる順番ダイエット、書くだけ(レコーディング)ダイエットなどについてゲストの質問に回答しました。お酒を飲むと太ると言われているのは、アルコールに含まれているカロリー自体の摂取より、むしろ胃酸の分泌が高まって食欲が増して、つまみなどの高いカロリーを摂ってしまうことによるからだと考えます。日本では、「アルコールは、エンプティカロリーだから太らない」と言われています。もともと、エンプティカロリーという言葉を使い出したのは、アメリカの公共利益団体で、「栄養素・栄養価がゼロに近いくせにカロリーばかりある食品=ジャンクフードなど」をさして用いられたようですが、はっきりした定義や決まりがないためか、日本では、アルコールについても、別の意味も含めて用いられる機会が多くなってきました。アルコールを摂取しても、優先的に使用され燃焼され消費されるカロリーが多いことから、エンプティカロリーと呼ばれています。日本栄養士会も、「アルコールは摂取したエネルギーすべてが利用されないエンプティカロリーがある」との説明を用いています。しかしながら、アメリカで言い出されたエンプティの語源であった、「ビタミン、タンパクなどを含んでいない」という意味も、アルコールにはぴったり合致します。