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1963年東京都生まれ。88年秋田大学医学部卒業。95年東京大学大学院医学系研究科卒業。96年東京大学医学部附属病院助手を務め、97年ハーバード大学医学部専任講師。2000年埼玉県立がんセンター医長。04年板橋中央総合病院部長。現在は、現役医師、医療ジャーナリストとして、テレビ、雑誌等のメディアで活動中。さまざまな病気の概説や、医療に関する種々の問題に取り組む。

2012年1月6日金曜日

みのもんたの朝ズバッ!、健康相談所、第一回、冬の脱水

本年より、TBSテレビ、みのもんたの朝ズバッ!、金曜日の「朝ズバッ!健康相談所」の解説・監修を担当します。第一回は、冬の脱水がテーマです。
●一般に体重の2%の水分を失うと喉が渇くという症状がでます。夏は汗をかいて、喉の渇きセンサーが早く働くので水分補給をすぐ行う傾向にありますが、冬は脱水がゆっくりと進んでいるので喉の渇きの症状が出にくいのです。冬は、夏のように汗はあまりかかないものの、空気の乾燥、暖房による湿度低下で皮膚表面から失われる水分量も増え、徐々に脱水になっている可能性があります。
●脱水が進むと、血液が濃縮されドロドロの状態で、血管内に血栓(血の塊)ができやすくなります。そこに冬場の冷え込みによる気温の変化が生じ血圧が変動すると、心筋梗塞や脳梗塞を引き起こす危険性は高くなるので、冬の脱水はあなどれません。
●以下にあてはまる人ほど注意が必要です。
①冬の時期には、あまり水を飲まない
②暖房、ホットカーペット、電気毛布などの温度は高めに設定する
③部屋の加湿をしていない
④飲酒時や飲酒後に水分を摂っていない
●冬もこまめな水分摂取を心がけ、乾燥に注意してください。