ようこそ医療ジャーナリスト・医学博士、森田豊の公式ブログへ。

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1963年東京都生まれ。88年秋田大学医学部卒業。95年東京大学大学院医学系研究科卒業。96年東京大学医学部附属病院助手を務め、97年ハーバード大学医学部専任講師。2000年埼玉県立がんセンター医長。04年板橋中央総合病院部長。現在は、現役医師、医療ジャーナリストとして、テレビ、雑誌等のメディアで活動中。さまざまな病気の概説や、医療に関する種々の問題に取り組む。

2010年8月10日火曜日

夏太り

日本テレビ、スッキリ!!にて、夏太りについて、8月10日に概説しました。

夏に太ってしまう仕組みは、夏に基礎代謝が低下していることに一因があります。基礎代謝は、人間が生きていくためのエネルギーです。夏は汗をたくさんかくから痩せるのでは?と思う人もいるでしょうが、これは間違いです。体温調節のためにかいている汗で、運動してカロリーを消費しているときにかく汗とは別ものです。たとえば外気が低い冬ならば、自分の体温をたもつためにエネルギーをたくさん使いますが、夏は外気と体温にあまり差がないので、あまりエネルギーを使いません。夏では、10%も基礎代謝が低下しているとの報告もあります。また、夏には、冷たいものをたくさん摂取してしまい、冷たいものは甘味も油分も感じにくいことが多いので、しらない間にカロリーを過剰に摂取してしまいがちであることも原因です。(冷やし中華など)
夏太りを予防するためには、朝・昼・晩で規則正しい食生活を心がけ、運動などをして筋肉を増して代謝をあげ、炭水化物や脂質の代謝を促進するためビタミンB群を多く摂取しましょう。