ようこそ医療ジャーナリスト・医学博士、森田豊の公式ブログへ。

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1963年東京都生まれ。88年秋田大学医学部卒業。95年東京大学大学院医学系研究科卒業。96年東京大学医学部附属病院助手を務め、97年ハーバード大学医学部専任講師。2000年埼玉県立がんセンター医長。04年板橋中央総合病院部長。現在は、現役医師、医療ジャーナリストとして、テレビ、雑誌等のメディアで活動中。さまざまな病気の概説や、医療に関する種々の問題に取り組む。

2016年12月23日金曜日

クリスマスに役立つ恋愛医学

本朝放送のTOKYO MXテレビ、モーニングCROSSにて、クリスマスに役立つ恋愛医学!を解説しました。
 
 
●2016年9月15日、国立社会保障・人口問題研究所、第15回出生動向基本調査によると、18歳以上、50歳未満の8754人の男女を対象とした最近の研究結果によると、異性の交際相手を持たない未婚者は、男性約70%、女性約60%。しかしながら、いずれは結婚しようと考えている未婚者の割合は、男性約85%、女性約90%。結婚したいが、相手がいないという男女が多いという結果です。
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男同士、女同士でクリスマスをクリスマスを過ごすのも、それはそれで楽しいですし、結婚したい、したくないは、本人の価値観次第です。ただし、この調査結果から、もしも、クリスマスパーティなどをきっかけに、異性との出会いに発展させたいと思っているのでしたら、以下を参考にしてください。
 
●医学的な研究結果を利用して、異性と仲良くする方法、恋愛医学。

 

 
①吊り橋効果
カナダの心理学者によって実証された学説。吊り橋のような高くて揺れる場所では、その恐さや不安定感のために、興奮してドキドキしてしまう。そういうドキドキした状況で、告白された場合には、恋愛に発展する可能性が高まるというもの。吊り橋でなくても、遊園地の観覧車とか、ジェットコースターとか、映画館でコワい映画を一緒にみるとか、そんなときに告白したり、優しい言葉をかけるのもいい。

②赤い洋服を着ようということ。『ロマンチックレッド効果』といって、赤い女性をみると男性は、魅力や興奮を感じ、赤い男性を見ると、女性は、富や権力を意識するということが、米国、ロチェスター大学研究で明らかになっている。

③「僕」や、「私」という言葉ではなく、「僕たち」、「私たち」という言葉を使い、男女の間に、無意識的に絆があるんだと印象付ける、すなわち、運命共同体なんだと認識させると、近い関係になるという。アメリカイリノイ大学の研究。

④男性の84%が、女性の香水のにおいを嗅ぐと、魅力的に感じるという実験結果が報告されています。アメリカ、アラン・ハーシュ博士らの研究です。特にグレープフルーツの香りが、女性を実年齢より、5才若く感じさせるという結果になりました。ただし、人の嗅覚は、おおよそ15分ぐらいで、においの免疫ができてしまいます。効果の持続時間は短いですが、最初にであったときの第一印象で、恋愛が方向に行くと思います。

⑤ 紅茶を飲むことで、脳の前頭葉というところが活性化(血液の流れが多くなる)することが、杏林大学(古賀先生)の研究でわかった。前頭葉は、話の流れを順序良く組み立てる働きを担うため、おしゃべりが苦手な方にはとても効果があると考えらている。クリスマスパーティに行く前には、紅茶を飲むのと会話が弾み、男女の距離も近くなる可能性がある。

●ただし、恋愛に発展しそうなときは、二股、三股など、相手がウソをついていないかどうかを見極めるの能力も大切。相手のウソを見抜く方法をは以下のとおり。
 
 
 
  ウソをついている人はまばたきの回数が多い 
カナダ、ウォータールー大学からの研究で平均一分間15~20回で、それ以上、まばたきする人はうそつきの可能性が高い。
  ウソをついていると鼻を触る回数が増える
うそをつくと、鼻の温度が上がる。スペイン・グラナダ大学の研究報告(2012年)
サーモグラフィを用いて研究したところ「うそをついた時、鼻周辺の温度が上がる」と報告しています。うそをつくと、脳の「島(とう)皮質」と呼ばれるが部位が活性化して、鼻の温度を高めているという事です。これをピノキオ効果と呼んでいます。また、うそと鼻の関連性について、こんな研究結果もある
アメリカの嗅覚・味覚研究所などの研究(1999年)によると、「うそをつくと、鼻がふくらみ、触る回数が増える」と報告しています。これは、「うそが引き起こすホルモン様作用で、充血して鼻がふくらみ、むずかゆくなる為、鼻を触り罪悪感を表に出してしまう」という事だそうです。
 
 
 
●明治大学大学院教授の野田稔さん(お久しぶりです)、ラジオDJのレイチェル・チャンさん(お酒お強いようです)とご一緒しました。