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1963年東京都生まれ。88年秋田大学医学部卒業。95年東京大学大学院医学系研究科卒業。96年東京大学医学部附属病院助手を務め、97年ハーバード大学医学部専任講師。2000年埼玉県立がんセンター医長。04年板橋中央総合病院部長。現在は、現役医師、医療ジャーナリストとして、テレビ、雑誌等のメディアで活動中。さまざまな病気の概説や、医療に関する種々の問題に取り組む。

2013年5月14日火曜日

ひるおび!、暑熱順化

TBSテレビ、ひるおび!では、暑熱順化をとりあげました。今後、夏に向けて、熱中症に注意が必要となりますが、その対策として5月からできること、それが暑熱順化です。熱中症の本格シーズンは、7月からですが、今から、それに備える体づくりが大切です。暑熱順化とは、暑い環境でも体温調節ができるように体を適応させた状態のこと。順化すれば、皮膚の血液の流れも増加しやすく、汗の中に出る塩分も減り、体温が上がりにくく、水分補給で体の水分が回復しやすく、これらが相まって、熱中症になりにくい体となります。具体的には、今から、汗をかく運動をしつつ(一日15分~30分、週4日以上、お年寄りでは早歩き30分でもいい)、運動後に牛乳などのタンパク質を摂取すること。タンパク質をとることで、血管内に水分を引き付け、血液の量が増えます。血液の量が増えると汗の量も増え、また、皮膚表面の血液の量も多くなり、熱中症に負けない体となるわけです。