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1963年東京都生まれ。88年秋田大学医学部卒業。95年東京大学大学院医学系研究科卒業。96年東京大学医学部附属病院助手を務め、97年ハーバード大学医学部専任講師。2000年埼玉県立がんセンター医長。04年板橋中央総合病院部長。現在は、現役医師、医療ジャーナリストとして、テレビ、雑誌等のメディアで活動中。さまざまな病気の概説や、医療に関する種々の問題に取り組む。

2012年6月20日水曜日

夏型過敏性肺炎、ひるおび!

本日のひるおび!では、夏型過敏性肺炎について解説しました。一般的な肺炎は、細菌やマイコプラズマなどの病原体によるもので冬に多いのですが、夏(6月から9月)には、カビ(トリコスポロン)などによるアレルギー反応で生じる肺炎が起こります。部屋の中、すなわち、浴室・台所・エアコンなどで発生したカビを吸い込み、アレルギー反応から肺炎を生じるのです。抗生物質は効かず、肺の機能が弱まることもあります。30~50歳代の女性に多いとされていて、家庭内の滞在時間が長く、カビとの接触する機会が多いためと考えられています。夏の間だけ咳がでる、旅行など自宅を離れると体調がよくなる、などが特徴です。