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1963年東京都生まれ。88年秋田大学医学部卒業。95年東京大学大学院医学系研究科卒業。96年東京大学医学部附属病院助手を務め、97年ハーバード大学医学部専任講師。2000年埼玉県立がんセンター医長。04年板橋中央総合病院部長。現在は、現役医師、医療ジャーナリストとして、テレビ、雑誌等のメディアで活動中。さまざまな病気の概説や、医療に関する種々の問題に取り組む。

2012年4月24日火曜日

ひるおび!、過活動膀胱

本日のTBSテレビ、ひるおび!では、最近注目されている病気、過活動膀胱について解説しました。過活動膀胱とは、2002年に学会で定義された新しい病名です。正常の膀胱では、約500ml程度の尿が溜まると尿意を感じるのですが、過活動膀胱では、100mlとか200mlとか少量の尿が溜まっただけで、尿意を感じてしまい、頻尿(昼も夜も)になるのです。それだけでなく、切迫性尿失禁といって、トイレに向かっている間に尿を漏らしてしまう症状も生じます。治療法は、主に薬で膀胱の刺激を和らげる方法(膀胱に尿がしっかり溜まるまで尿意を感じにくくする)、骨盤底筋を鍛えて尿漏れを止める方法です。病院に行くほどではないと我慢せず、また恥ずかしがらす、泌尿器科を受診しましょう。