ようこそ医療ジャーナリスト・医学博士、森田豊の公式ブログへ。

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1963年東京都生まれ。88年秋田大学医学部卒業。95年東京大学大学院医学系研究科卒業。96年東京大学医学部附属病院助手を務め、97年ハーバード大学医学部専任講師。2000年埼玉県立がんセンター医長。04年板橋中央総合病院部長。現在は、現役医師、医療ジャーナリストとして、テレビ、雑誌等のメディアで活動中。さまざまな病気の概説や、医療に関する種々の問題に取り組む。

2012年2月27日月曜日

上柳昌彦、ごごばん!花粉症の民間療法

本日のニッポン放送、上柳昌彦、ごごばん!にて、花粉症の民間療法を中心にコメントしました。大人の40%が花粉症だと言われていますし、また今年2月1日に、ロート製薬から発表された報告では、16歳以下の子供のうち、35.6%が花粉症にかかっているとのことです。
最近、花粉症に対する民間療法が、盛んに取り上げられるようになってきました。
甜茶(バラ科のお茶に含まれているタンニン)、乳酸菌ヨーグルト、シソの葉に含まれているロズマリン酸、トマトに含まれるナリンゲニンカルコンなどです。
厚生労働省のHPでは、有用性の確認にはまだまだ検討の積み重ねが必要だとしていますが、今後、注目したい食材です。
http://www.mhlw.go.jp/new-info/kobetu/kenkou/ryumachi/okamoto.html

2012年2月25日土曜日

たかじんNOマネー、三回目の出演

2011年10月15日、11月19日のゲスト出演に引き続き、テレビ大阪、たかじんNOマネーに出演しました。たかじんさんは、休養中です。今回は、作家で、医師の渡辺淳一先生をゲストにお招きし、大谷昭宏さん、須田慎一郎さん、水道橋博士さん、杉本彩さん、眞鍋かをりさんと、「肉食系マネーで日本を立て直せ!!」をテーマに大激論しました。渡辺淳一先生の半生を振り返り、女性遍歴にも触れながら、恋愛の損得についてお伺いしました。番組後半では、精力増強に効くか効かないかということで、スッポン、山芋、朝鮮人参、鹿の角、まむし、コラーゲンなどを検証しました。放送日時は、本日午後1時から(放送地域によっても異なります)。写真は、渡辺淳一先生と。

2012年2月24日金曜日

朝ズバッ!健康相談所、第五回、狭心症

TBSテレビ、みのもんたの朝ズバッ!、金曜日の「朝ズバッ!健康相談所」の第五回は、狭心症を取り上げました。狭心症はひどくなると、心筋梗塞に進行し、命にかかわることになってしまいます。
●狭心症は、心臓の筋肉に酸素を送っている血管(冠動脈)が、何らかの原因で狭くなり一時的に胸の痛みなどの症状を引き起こす病気です。多くの場合、締め付けられるような胸の痛み(30秒~15分)の症状を示しますが、中には、胃のあたりや背中の痛み、歯や顎の痛みで発症することもあります。
●体を動かした時に症状がでるタイプ(労作性狭心症)は、冠動脈の動脈硬化などが原因にあり、安静時に症状がでるタイプ(安静時狭心症)は、冠動脈の異常な収縮(喫煙や寒さなどによる)が原因です。
●狭心症になりやすい人は、①肉ばかり食べる、②肥満である、③運動をしない、④タバコをよく吸う、⑤高血圧・高脂血症・糖尿病である、などです。
●主な治療は、薬、カテーテル手術、バイパス手術です。
●予防は、食事(動物性脂肪や塩分を控える)、運動(有酸素運動)、禁煙、ストレスや睡眠不足を避ける、などです。

2012年2月17日金曜日

朝ズバッ!健康相談所、第四回、尿漏れ

TBSテレビ、みのもんたの朝ズバッ!、金曜日の「朝ズバッ!健康相談所」の第四回は、尿漏れを取り上げました。尿漏れは、外出がおっくうになり、引きこもりになってしまう人も多くいます。
●尿漏れとは、自分の意思とは関係なく尿が漏れることです。成人女性の3人に1人が経験しており、男性にも多くなってきました。(ユニチャームが調べた20~60歳の尿漏れ経験率の統計では、男性は27%、女性は38.8%の人が尿漏れを経験しています。)
●腹圧型(おなかに力がかかるときに漏れる)と、トイレ直行型(尿意を感じトイレに行く途中で漏れる)の二つのタイプがあり、前者の多くは女性です。
●多くの原因は、骨盤底筋の衰えで、この筋は、膀胱、子宮、直腸などの臓器を支え、尿を止めるときに使う筋です。膀胱炎、前立腺肥大、脳卒中などが原因になることもあります。
●尿漏れになりやすい人は、①くしゃみやせきがよく出る、②おなかに力が入ったりいきんだりすることが多い、③出産経験がある、④更年期を過ぎた年齢である、などです。
●ひどい尿漏れの場合には、薬や、手術で治しますが、普段でもできる予防・対策には、骨盤底筋を鍛える体操があります。おならを我慢するように肛門をしめ、排尿が終わったときのように尿道をしめます。5秒しめて、10秒休み、これを一日に、30回程度行う方法です。(最初は仰向けで、慣れたら、坐位や立位で)

2012年2月10日金曜日

ノロウィルス感染症(知りたがり!フジテレビ)

本日のフジテレビ、知りたがり!では、ノロウィルス感染症の意外な感染経路や、症状の特徴、治療、対策などについて、スタジオにて解説しました。

朝ズバッ!健康相談所、第三回、冷え性

TBSテレビ、みのもんたの朝ズバッ!、金曜日の「朝ズバッ!健康相談所」の第三回は、冷え性を取り上げました。
●ユニクロが20代~50代の男女を対象にした実態調査によると女性は92%、男性でも71%の人が下半身冷えを感じているとのことです。冷え性とは、常温の状態で手足の先や、身体全体が冷たく感じることです。
●冷え性は、身体で熱があまり作られない(運動量、食事の量の減少による)、自律神経の乱れが原因です。
●自律神経は、交感神経と副交感神経とが巧みに働く仕組みになっています。寒い→交感神経が働く→血管が収縮する。暖かい→副交感神経が働く→血管が拡がる。しかし、この温度調節の仕組みが乱れると、冷え性となります。
●意外と知られていないのが隠れ冷え性(内臓型冷え性)で、手足の冷えの自覚のないまま、内臓に冷えを生じ、様々な症状を示します。不眠、うつ、膀胱炎、胃腸炎、肩こり、腰痛、頭痛、感染症、アレルギーなどです。
●対策としては、食事(朝食を食べる、暖かいものを食べる)、入浴(熱すぎない温度で入浴する、入浴中にストレッチをする)、保温(身体を締めつけない衣類も大切)、運動(身体で作られる熱の70%が筋肉から生じるので、筋力アップの具体的方法、運動時に呼吸を止めない自律神経を正す方法)などです。

2012年2月7日火曜日

ひるおび!、健康常識パートⅩⅣ

TBSテレビ、ひるおび!のカラダ講座コーナー、「アナタの健康常識、それってウソ、ホント」が、本日で14回目の放送となります。本日は、女性は男性より風邪をひきやすい?、ビタミンCをたくさん摂ると風邪が良くなる?、風邪の時、飲み薬より注射をすると早く治る?、子供は大人より寒さを感じにくい?を取り上げました。

2012年2月6日月曜日

ラジオ人間ドック、冬の脱水、ニッポン放送

今週のニッポン放送、高嶋ひでたけのあさラジ!、ラジオ人間ドックのテーマは、冬の脱水です。夏の熱中症による脱水はあまりにも有名ですが、冬の脱水も油断できません。ヒートショックという状態と併せて、心筋梗塞や脳梗塞につながる要因になるからです。

2012年2月3日金曜日

朝ズバッ!健康相談所、第二回、インフルエンザ

TBSテレビ、みのもんたの朝ズバッ!、金曜日の「朝ズバッ!健康相談所」の第二回は、インフルエンザを取り上げました。
今シーズンのインフルエンザの9割は、A香港型です。幼児や高齢者では重症化しやすいタイプのウィルスです。風邪とインフルエンザの違い、インフルエンザの常識に関するウソホントについて解説しました。
●予防は、ウィルスを体に入れない(手洗い、うがい、マスク)、体の抵抗力をつける(十分な睡眠、バランスのよい栄養、規則正しい生活)、ワクチン投与(2週間で7割の人に効果が出る)です。
●最新予防法として、
ビタミンDの摂取、乳酸菌R-1の効果、お茶(緑茶、紅茶、ウーロン茶)でうがい、歯磨きを、紹介しました。

2012年2月1日水曜日

日本の低い検診率、ベイエフエム

本朝のベイエフエム、POWER BAY MORNING、デリナビにて、「日本の低いがん検診率、大切なのになぜ伸びない?」にて、生放送にて解説しました。
2010年の国民生活基礎調査では、受診率は胃がん検査が男性で34%とかろうじて3割を超えましたが、女性の胃がん検査、肺がん、大腸がんなどは、20%台という結果が出ています。欧米では検診率が約70%もあるのです。国内での検診の重要性の認識や啓蒙活動、公的補助増大や地域格差の是正、かかりつけ医制度作りなどが課題です。