ようこそ医療ジャーナリスト・医学博士、森田豊の公式ブログへ。

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1963年東京都生まれ。88年秋田大学医学部卒業。95年東京大学大学院医学系研究科卒業。96年東京大学医学部附属病院助手を務め、97年ハーバード大学医学部専任講師。2000年埼玉県立がんセンター医長。04年板橋中央総合病院部長。現在は、現役医師、医療ジャーナリストとして、テレビ、雑誌等のメディアで活動中。さまざまな病気の概説や、医療に関する種々の問題に取り組む。

2011年6月30日木曜日

セカイの知恵袋・美肌


紫外線が強くなってきた夏、TOKYO MX、ゴールデンアワー、セカイの知恵袋の第11回の今夜は、美肌について。日焼けしちゃったらウォッカを体に塗る→×。秘伝の紅茶クリームで日焼け後のお肌もツルツル→○。キレイな日焼けのため、赤・黄・オレンジのものを食べる→○。牛乳風呂で美白→○でした。私からは、若い時に日焼けをすると年をとってシミになりやすいかどうかについて、検証しました。

熱中症になりやすい性格?ニッポン放送

6月下旬としては、記録的な猛暑です。熱中症のことが盛んに報じられています。熱中症は、予防と対策、そして早期発見で、救うことのできるものです。元気な人が、知識不足のために、命を失ってしまうことは、残念でたまりません。私としては、積極的に、熱中症に関する知識の普及につとめたい所存です。
本日、ニッポン放送、ごごばん!という番組で、「熱中症になりやすい性格?」について聞かれました。医学的な検証はなされていませんが、しかし、やはり性格も反映すると考えます。
すなわち、概して、我慢強く、のどの渇きや、蒸し暑さに対して我慢してしまったり、物事に夢中になってしまう人(たとえば炎天下のスポーツなど)は熱中症になりやすい性格と言えるでしょう。逆に、些細な体調不良を人に訴えたり、用心深く、熱中症対策を講じている人は、熱中症になりにくいでしょう。そんな自分の性格を客観的に見るだけでも、熱中症の発症を、少しでもくい止めることができるかも知れません。
一般的に、熱中症になりやすいのは、ご高齢者、小さなお子様、そして、炎天下でスポーツ(野球、サッカー、ラクビー)をする可能性の高い男子高校生です。

2011年6月23日木曜日

セカイの知恵袋・ダイエット


TOKYO MX、ゴールデンアワー、セカイの知恵袋の第10回の今夜は、ダイエットについて。ハーブのお風呂でダイエット→×。バジルの種を食べてダイエット→○。スープを食べてダイエット→○。サンザシを食べてダイエット→○。食後のジョギングでダイエット→○。そして、私からは、最新医学常識として、「太りやすい時間と太りにくい時間がある」について、解説させていただきました。

ひるおび!、ジメジメ熱中症

いよいよ暑くなってきました。
本日のTBSテレビ、ひるおび!で、今年の熱中症について少しお話しました。
今年の夏は、節電によるエアコン使用の制限や、被災地ではエアコンのない生活が続いていますので、より一層、熱中症対策が肝要です。
エアコンが効かない環境下では、汗をかくことによって熱を放出して、体温を下げることが大切です。風通しのよい環境(部屋の中、着る物など)に注意しつつ、水分、塩分をできるだけ、こまめにとっていくことでしょう。

2011年6月21日火曜日

ひるおび!、健康常識パートⅥ


TBSテレビ、ひるおび!のカラダ講座コーナー、「アナタの健康常識、それってウソ、ホント」も、今日で、6回目となりました。本日は、やけどにはアロエが効く?、ほくろはがんのもとになる?、突き指は指を引っ張って治すと良い?、捻挫はクセになる?、体を荒い過ぎると臭くなる?、の5つの話題を取り上げました。

2011年6月18日土曜日

みのもんたのウィークエンドをつかまえろ


本日、みのもんたのウィークエンドをつかまえろ、に出演しました。
台本、打ち合わせ、一切なく、リスナーからの健康相談を受けて、「特集!みの流、健康相談」というテーマで、様々な質問にアドバイスしました。
テーマは、口臭、痛風、脂肪肝、足がつる、肩こり、緊張したときに汗をかく、男女産み分けなど、多岐にわたり、1時間あまりの楽しいおしゃべりでした。
写真は、みのさん、安藤さんと。

2011年6月16日木曜日

セカイの知恵袋・寿命


TOKYO MX、ゴールデンアワー、セカイの知恵袋の第9回の今夜は、寿命について。ワインと7時間睡眠で長生き(イタリア)→○、黒豆で長生き(ブラジル)→現時点では×、寿命は遺伝する(コンゴ)→○など、そして、私からは、肉食と草食のどちらが寿命に関係するかについて、解説しました。
そして、、、、
番組終了後、私の48歳のsurprising happpy birthday のお祝いをしていただきました。

2011年6月15日水曜日

そうだったのか!学べるニュース(2回目)

テレビ朝日、水曜日午後8時~、「そうだったのか!学べるニュース」にて、食中毒について解説しました。大きなボードに、マグネットを貼り付け、食中毒の際の症状の出るメカニズム、最近、報道されている腸管出血性大腸菌などについて、説明を試みました。

2011年6月12日日曜日

再生医療に関する研究


本日は、再生医療に関する研究成果を、IMS再生医療研究センター、主幹研究員の齋藤弘一医学博士とともに学会にて発表しました。
内容は、臍帯血を冷凍保存し、将来の血液の病気のために備えるという内容のものです。

2011年6月9日木曜日

セカイの知恵袋・歯


TOKYO MX、ゴールデンアワー、セカイの知恵袋の第8回の今夜は、歯について。虫歯予防には塩で歯磨き(フィリピン)→×、石炭で歯を磨くと白くなる(ブラジル)→×、梨をかじって美しい歯に(中国)→×、イチゴ歯磨きで歯石がとれる(イタリア)→×、チョコレートを食べると虫歯になりやすい→×について、解説しました。

2011年6月6日月曜日

ラジオ人間ドック、ニッポン放送


昨年10月から、毎月、第一週目の一週間、出演させていただいております、ニッポン放送、高嶋ひでたけのあさラジ!、ラジオ人間ドック。担当させていただいてから、半年あまりがたちました。
思い切って、スタジオにカメラを持ち込み、撮影させてもらいました。
写真は、高嶋ひでたけさん、新保友映さんと。

2011年6月2日木曜日

セカイの知恵袋・臭い


TOKYO MX、ゴールデンアワー、セカイの知恵袋の第7回は、臭いについて。新聞紙で靴の脱臭(フィリピン)→○、口臭にはパセリ&コーヒー(中国)→○、脇の臭いはレモン&重曹で防ぐ→○、茶葉を食べると体臭激減(中国)→×、身体の洗いすぎは臭いにつながる→○、加齢臭の原因対策などについて、解説しました。セカイ各国からの知恵袋を検証することは、大変、ためになりますね。

2011年6月1日水曜日

放射能と生殖機能(サンデー毎日)

サンデー毎日、6月12日号にて、放射能が生殖機能に与える影響をコメントしました。
体の臓器の中で、生殖腺すなわち、精巣や卵巣は、放射線の影響をうけやすい(感受性が高い)臓器の一つです。性成熟期の生殖腺の中では、精子と卵子(生殖細胞)は、細胞が常に、増殖しています。多量の放射線に被曝すると、生殖細胞の分裂が直ちに停止し、生産が中止されるため、結果として、細胞の枯渇が起こり、不妊となります。被曝線量に比例して、細胞は枯渇していきます。また、遺伝的影響として、次の世代の細胞の染色体異常や突然変異を起こし、発がんに結びつく可能性も高いのです。 さて、まず、単位の説明から。
●ベクレルというのは、放射線を出す能力の単位。
シーベルトというのは、放射線を人の体が浴びた際の影響を示した単位。(通常は一時間あたりの単位を示しています。)
ろうそくにたとえると、ろうそくの明るさ自体が、ベクレルで、それがどのぐらい人にとってまぶしいかを表現するのが、シーベルトという単位です。
放射性物質の種類、摂取経路によって、人体への種類は異なるため、一般的には、シーベルト=ベクレル×放射線の種類や摂取経路によって異なる係数。その他に、グレイと言って、人体への放射線の影響を示す線量の値がありますが、放射線のほとんどをベータ線とすれば、1シーベル=1グレイと考えてよいでしょう。
●精巣の一時的不妊を起こす被曝量は、150ミリシーベルト (以下すべて総量で)
精巣の永久不妊を起こす被曝量は、3500~6000ミリシーベルト
卵巣の一時的不妊を起こす被曝量は、650~1500ミリシーベルト
卵巣の永久不妊を起こす被曝量は、2500~6000ミリシーベルト
●胎児の奇形を生じる可能性が高くなる値は、100ミリシーベルト
●胎児の重度精神発達遅滞を生じる可能性が高くなる値は、5000ミリシーベルト
厚生労働省は、ヨウ素100ベクレル、セシウム200ベクレル以下なら子どもへの影響はないと説明しています。ベクレルとシーベルトの関係は、放射線の種類や、摂取経路によって異なります。上記にあるように、放射線の種類や摂取経路によって異なる係数を乗じて算出されます。
たとえば、厚生省が言っているヨウ素100ベクレル、セシウム200ベクレルだとすると、それぞれの係数を乗じて、シーベルトに換算すると、
ヨウ素100ベクレルの場合は、100ベクレル×2.2×10-5=0.0022ミリシーベルト
セシウム200ベクレルの場合は、200ベクレル×1.3×10-5=0.0026ミリシーベルト
被曝したことになります。
●厚生労働省がいう、ヨウ素100ベクレル、セシウム200ベクレル以下というのは、極めて曖昧で、それらを何時間被曝したかが最も重要な要素になります。様々な報道がありますが、結局わかりにくいのは、今後、何ヶ月、何年の被曝が続くかがわかっていないからだと思います。
たとえば、
精巣の一時的不妊を起こす被曝量は、総量150ミリシーベルトですが、ヨウ素100ベクレルの場合、人体には、一時間あたり、0.0022ミリシーベルトがあたっているわけで、除して計算すると、68182時間=2840日=7.78年となります。
ヨウ素100ベクレルを、7.78年被曝し続けて、精巣の一時的不妊になる計算です。(おおざっぱな計算ではありますが、参考になる値です。)
●こういった、時間を考慮した検討は、我々にとってとてもわかりやすく、正しく心配できます。
たとえば、日本産科婦人科学会からの案内もわかりやすかったです。
http://morita2009.blogspot.com/2011/03/blog-post_24.html