ようこそ医療ジャーナリスト・医学博士、森田豊の公式ブログへ。

森田豊医師の公式HP(http://morita.pro/)はこちらからご覧ください。
1963年東京都生まれ。88年秋田大学医学部卒業。95年東京大学大学院医学系研究科卒業。96年東京大学医学部附属病院助手を務め、97年ハーバード大学医学部専任講師。2000年埼玉県立がんセンター医長。04年板橋中央総合病院部長。現在は、現役医師、医療ジャーナリストとして、テレビ、雑誌等のメディアで活動中。さまざまな病気の概説や、医療に関する種々の問題に取り組む。

2010年12月28日火曜日

ひるおび!、健康常識

12月28日、TBSテレビ、ひるおび!にスタジオ生出演しました。
今回は、『知っトク!カラダ講座、健康常識』をテーマに、風邪の際の発汗療法、白髪は抜くと増えるのか、海藻類には発毛効果があるのか、などをわかりやすく検証、概説しました。

2010年12月9日木曜日

海老蔵さんの顔面骨折

本日のスポーツニッポン新聞に、昨日、TBSテレビ、ひるおび!の出演中にお話した、海老蔵さん顔面骨折に関する私の医学解説が掲載されました。

(以下、内容の一部です。)
 『全治6週間の大ケガだったものの顔に大きな傷はなかった海老蔵。会見を見た専門家は、今後の役者としての活動や、成田屋の“にらみ”に関して「問題ないのでは」と太鼓判を押した。医療ジャーナリストで医学博士の森田豊氏は「ケガをした人に言うのも何ですが、正面から殴られたのが不幸中の幸いだった。役者としての“守り神”がいたとしか思えない」と分析。今風に言えば、海老蔵は“もってる男”だったようだ。海老蔵が骨折した上顎(がく)骨は鼻の左右のあたりで、顔の骨のなかでは折れやすいという。しかし、その折れやすさが幸い。「ほお骨や頭蓋(がい)骨など、硬い骨の上の皮膚は薄く、そこを殴られていたら裂傷を負う。上顎骨だったために傷にならずに、これだけの早期復帰を果たせた。また、上顎骨だったために口腔(こうくう)内からの手術もできた」。上顎骨の骨折部は500円玉ほどの大きさ。森田氏は「もっとも影響の出ないそれだけの狭い場所にケガを負ったということがまさに奇跡的」と強運ぶりを指摘した。さらに正面でなく、横から殴られていたら、顔面神経に影響が出る可能性もあったという。「表情筋の顔面神経は、耳の横から出て顔全体に広がっており、その場所を負傷していたら顔面まひが残った。会見を見る限り眼球やまぶたの動きは自然で、海老蔵さんが話していた三叉(さんさ)神経のしびれは今後“にらみ”に大きく影響するものではないでしょう」と、懸念されていた市川家の“にらみ”にも支障はなさそうだ。』
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20101209-00000047-spn-ent

2010年12月8日水曜日

海老蔵さんの外傷

12月7日、8日の両日、TBSテレビ、ひるおび!にスタジオ生出演しました。
市川海老蔵さんの外傷事件に関して、記者会見から明らかになった病名、お顔の様子、また、元暴走族リーダーが得た2枚の診断書から、読み取れる医学情報についてわかりやすい解説を試みました。

2010年12月6日月曜日

今すぐできる健康セルフチェック


本日の日本テレビ、DON!の特集で、「身体からのSOSを見逃すな!今すぐできる健康セルフチェック」についてスタジオ生出演します。今回で、6回目の出演です。
目、まぶた、舌、爪、手などを、よく観察することで、健康かどうかをチェックして、危ない病気でないかを家庭でも診断してもらいます。
http://www.ntv.co.jp/don/contents02/index.html

2010年11月27日土曜日

知っとこ!今年のインフルエンザ

毎日放送(TBSテレビ系列)、知っとこ!で、今年のインフルエンザや対策について、概説しました。
(2010年11月27日)
今年のインフルエンザの動向、ワクチン接種の意義、予防法を中心にコメントしました。
関西からわざわざ東京に足を運ばれた取材陣の方々が、「小学生にもわかりやすい言葉や口調でお願いします」と繰り返し言われていたことが、印象的でした。

2010年11月11日木曜日

重版決定

 最新医学常識を94項目にわたり盛り込んだ新書『ねぎを首に巻くと風邪が治るか?角川SSC新書』ですが、初版1万部の後、このたび、重版が決定しました。様々なテレビ、ラジオ番組などで取り上げていただき、多くの皆様にご購読いただいたおかげです。心より感謝申し上げます。
 現在、文化放送の「菅野しろうのアナログ情報バラエティ=しろバラ」でも、毎週火曜日午後7時半~、著書の内容(プラスアルファ)、菅野さんとの楽しいトークで紹介しています。(のべ6週放送決定)。

http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4047315176/tolleetlege0d-22/ref%3Dnosim

2010年10月7日木曜日

医療最前線!不妊治療の今

本日、「日本テレビ、DON!」に、6回目の生出演をしました。
特集のコーナーでお話させていただくのは、5回目です。
http://www.ntv.co.jp/don/contents02/cat35/
10月4日に発表された今年のノーベル賞受賞者には、体外受精の技術を開発したロバート・エドワーズ博士が選ばれるなど、現在、不妊治療に注目が 集まっています。
番組では、不妊症の定義、不妊症の原因について、時代の流れにおける変遷を概説し、最近の不妊治療の現状や問題点、診療費についても、できるだけ、わかりやすく説明を試みました。

2010年10月5日火曜日

文化放送の新番組、しろバラ


10月5日午後7時より、文化放送にて、新番組「菅野しろうのアナログ情報バラエティ」=「しろバラ」が始まります。新番組放送の初日より、しろバラガーデンというコーナーで、まゆつば民間療法研究所として、菅野しろうさんとの楽しいトークが放送されます。
第一回放送は10月5日、第二回放送は10月12日、いずれも、午後7時35分ごろからです。
http://www.joqr.co.jp/sirobara/

2010年10月3日日曜日

今年のインフルエンザについて想う

 今年は猛暑の夏でしたが、急に寒くなったり、また暖かくなったりで、気温の変動がきわめてはげしい今日この頃です。猛暑による体力の消耗、最近の気温の変化などにより、体の抵抗力がかなり低下しています。すでにいくつかの学校ではインフルエンザによる学級閉鎖の報告もあるようで、これから、季節性、新型を問わずインフルエンザの発症には注意が必要です。
今年の特徴を以下のように考えました。
●昨年大騒ぎとなった新型インフルエンザですが、季節性にくらべ重症化率も低く、死亡率も季節性の10~50分の1と、弱毒であることが、昨年末、判明したので、新型に対して季節性と分けて特別な配慮をする必要はないであろう。
http://morita2009.blogspot.com/2009/12/blog-post.html
●例年11月下旬からが流行のピークだが、今年は、気候の劇的な変動を考えると(気温の低下、体の抵抗力の低下)、ピークはやや早くなるかもしれない。10月中旬からの警戒が必要であろう。
●ワクチン接種に関しては、昨年のような、新型ワクチン獲得騒ぎを起こすことはなく、今年は、摂取優先順位もなく、供給量にも余裕があり、希望どおりに摂取できるであろう(新型、A香港型、B型の三種混合ワクチン)。
●ワクチン接種から免疫能獲得まで、おおよそ2週間が必要なので、特に今年は、早めのワクチン接種をお勧めしたい。
●ワクチンを接種したからといって、インフルエンザにかからないというわけではなく、最も重要なのは、うがい、手洗い、規則正しい生活など、いわゆる自分でできる感染防御対策です。
●タミフル、リレンザに加え、インフルエンザに対する治療薬を、わが国ではきわめて異例ながら迅速に承認。本年1月17日に、ペラミビル(塩野義製薬)が、本年10月19日に、イナビル(第一三共製薬)が、第三、第四のインフルエンザ治療薬として発売になる。これにより、インフルエンザに対してたたかう手段(薬)が多くなる。
それぞれの特徴は以下のとおりです。
【ペラミビル】、一回15分の点滴のみで、タミフル、リレンザ5日投与と同じ効果がある。点滴投与なので、意識障害がある人、人工呼吸器をつけている人、経口摂取が困難な人にも投与できる。
【イナビル】、リレンザと同じ吸入薬ですが、一回の吸入のみで終了(5日間の投与は不要)。利便性や服用の手間が少なくなる。より確実な治療の完結を可能にする。

2010年9月30日木曜日

高嶋ひでたけのあさラジ!

10月から、ニッポン放送の朝の報道番組「高嶋ひでたけのあさラジ!」の中の、健康コーナー「ラジオ人間ドック」がスタートすることになり、毎月一週間ですが、出演することになりました。
http://www.1242.com/program/asa/
最初のテーマは生活習慣病で、10月は高血圧を取り上げます。(10月4日から8日の、AM5:50~)

2010年9月13日月曜日

睡眠時無呼吸症候群


本日、「日本テレビ、DON!」に、今回で、5回目の生出演をしました。入眠障害、睡眠時無呼吸症候群、いびきなどについて、概説しました。いろいろな睡眠障害がありますので、この秋、自分で改善できなければ、現在は、睡眠を扱っている病院も増えてきましたので、適切な対応をしておきましょう。

2010年8月31日火曜日

トコトンハテナ


TV TOKYO トコトンハテナの収録が、東京タワー芝公園スタジオで、本日ありました。
放送は、9月19日、日曜日18:30~です。
以前から友人のクワバタオハラさんのクワバタさんが妊娠され、今回のテーマは、「子供を産むときどうする?」でした。
高橋英樹さんがMCで、現代の妊娠出産にまつわる社会事情、医療問題などを検証しつつ、楽しくわかりやすい説明を試みました。関連サイトは以下の通りです。クワバタさんの安産を祈願しています。

http://ameblo.jp/kuwabata0324/ クワバタさんのブログ
http://ameblo.jp/ohara-kuwaoha/ オハラさんのブログ
http://www.tv-tokyo.co.jp/tokoton/ トコトンハテナのHPです。

2010年8月19日木曜日

みんなの健康の医学

8月24日午後8時、テレビ朝日、たけしの健康エンターテインメント!、みんなの家庭の医学、切らずに治せる、患者の負担の少ない最新手術スペシャルにスタジオ出演します。最新医学を広い分野から紹介する番組です。たけしさんがわかりやすく楽しく盛りあげてくれます。収録では、坂下千里子さん、柴田理恵さん、美保純さん、坂東英二さん、浅草キッドさんからたくさんの質問をいただきました。

夏冷え


日本テレビ、スッキリ!!にて、夏冷えについて、8月19日に概説しました。

●夏冷えの現状
女性の過半数の方が悩んでいるという報告されています。特に20代、30代の方で困っている方が多く、冷えを感じる部位としては、手足、肩、腰の順で多いのです。単なる手足や体の冷えという症状だけでなく、対策をしないでいますと、倦怠感や頭痛、肩こりや腰痛、下痢、そして不眠症など、様々な症状へ進んでしまいます。中には、自律神経失調症と診断されていて、実は冷えが原因であったという例もありますし、一年中、体が冷えて体調が悪いという慢性的な冷え症でつらい思いをされている方もいます。
●そもそも「夏冷え」って何?
夏の冷えは、外気温が高くなる屋外と、冷房で冷え切った室内との往復で、
体の自然なリズムがくるってしまうことが大きな要因です。自律神経のバランスが乱れて、いわゆる、血のめぐりが、わるくなることです。冷房だけでなく、冷たい飲み物や食べ物の摂取、栄養不良、薄着なども影響があります。
●クーラーのベストな温度は?
屋外と室内との温度差は、5度以内でとどめておくことがよいと言われています。今年の夏ですが、外では35度を超える猛暑ですから、室内との温度差が
10度にもなってしまいますので、体に、もともとある、体温調節機能を麻痺させてしまい、夏冷えの最大の原因になってしまうのです。クーラーの推奨される温度というのは、温暖化対策や、省エネなどの背景もあり、28度とされてきました。しかし一定の温度にこだわらず、夏冷え予防という点から考えると、暑い日ほど、室内のクーラーの温度は、高く方がよいことになります。ただし、あまり高すぎると、室内での熱中症発生にもつながるので、注意してください。また、夜間は、クーラーのタイマーなどを使用することもよいでしょう。
●対策法は??
【衣類】腹部を冷やさず、保温性のある下着や、厚手の靴下をはくことが重要で、体の内側の、保温にも効果的です。その際、素材としては、汗をしっかり吸い取ってくれ、通気性のあるものがよいとされています。
【食べ物】冷たいものばかり食べずに、暖かいものもとってください。つづいて、体を芯から温める食材として、しょうが、ニンニク、スパイス、ねぎ類などもよいと言われています。韓国料理などの辛い物も、夏冷えの予防としては理にかなっています。そのほか、ビタミンE,Cなども、血行を良くします。
【生活習慣】体を動かすことが重要で、これによって血液の循環もよくなります。一日、10分の散歩だけでも効果はあります。また、暑いからといって、シャワーだけで済ませないで、ゆっくりぬる目のお湯につかることもよいです。湯船につかることで、体の内部、内臓をもあたため、夏冷えに効果があります。入浴剤なども、体の深部をあたためる効果があります。夏の冷えは、自律神経のバランスを崩すところから多彩な症状が出てきますので、そこに、精神的なストレスが加わるとさらに症状を悪化させることになります。ストレス緩和もとても重要です。

2010年8月10日火曜日

夏太り

日本テレビ、スッキリ!!にて、夏太りについて、8月10日に概説しました。

夏に太ってしまう仕組みは、夏に基礎代謝が低下していることに一因があります。基礎代謝は、人間が生きていくためのエネルギーです。夏は汗をたくさんかくから痩せるのでは?と思う人もいるでしょうが、これは間違いです。体温調節のためにかいている汗で、運動してカロリーを消費しているときにかく汗とは別ものです。たとえば外気が低い冬ならば、自分の体温をたもつためにエネルギーをたくさん使いますが、夏は外気と体温にあまり差がないので、あまりエネルギーを使いません。夏では、10%も基礎代謝が低下しているとの報告もあります。また、夏には、冷たいものをたくさん摂取してしまい、冷たいものは甘味も油分も感じにくいことが多いので、しらない間にカロリーを過剰に摂取してしまいがちであることも原因です。(冷やし中華など)
夏太りを予防するためには、朝・昼・晩で規則正しい食生活を心がけ、運動などをして筋肉を増して代謝をあげ、炭水化物や脂質の代謝を促進するためビタミンB群を多く摂取しましょう。

2010年7月24日土曜日

熱中症についての概説

以下の番組で、熱中症について概説しました。概説内容を列挙します。
日本テレビ、DON!、スタジオ生出演、2010年7月20日
日本テレビ、スッキリ!!、2010年7月20日
TBSテレビ、ひるおび!、2010年7月20日
ニッポン放送、上柳昌彦のごごばん!、2010年7月22日
J-WAVE、Shellyのkiss and hug、2010年7月24日
テレビ朝日、やじうまサタデー、2010年7月24日

●熱中症とはどんな病気なのか?日射病や熱射病との違いは?
熱中症とは、高い気温や高い湿度の環境で体内の水分や塩分のバランスが崩れたりするなどして引き起こされる症状の総称です。熱中症の中でも、軽度から中度のものでは、めまい、失神、筋肉痛、頭痛、嘔吐などです。重症なものでは、意識障害、高体温などをしめし、この重症なものを、日射病とか熱射病と呼んでいます。
●熱中症を発症する場所ですが、外で運動している時に発症すると思われている方が多いのだが、実は、室内が多いのか?
室内の発症が一番多いのです。窓を閉め切って、風通しがないところで、水分摂取をしないと、家の中で容易に熱中症は生じてしまいます。とくに老人に多いという報告がありますが、家の中だから熱中症にはならないと、油断していることが背景にあります。家の中でもこまめに水分摂取が必要です。
●特に、幼児は注意した方がいいのか?
もともと幼児は体温調節機能であり、かつ、大人よりも体の水分が少ないので、脱水に陥りやすい。晴天時は地面に近いほど気温は高くなるので、地面に近くにいる幼児は特に注意が必要。ベビーカーを触れてみればわかるが、地面からの照り返しの温度のため、高温になっている。
●幼児の場合は、クーラーのきいた車の中でも熱中症になることもあるのか?
1,後部座席は比較的エアコンがききにくい
2,チャイルドシートで座高が高くなり後部窓から直射日光が後頭部にあたりやすい
3,チャイルドシートに固定されていると背中に熱がこもりやすい
4,長距離移動の際に急なトイレを心配して水分を控えるため脱水症状になりやすい
●高齢者に、熱中症が多い理由?
高齢者では、体温調節機能が低下しているし、容易に脱水に陥りやすいという背景がある。また、高齢者は、汗がでにくい、喉の渇きや暑さに敏感でないといった特徴もある。
●では、具体的には、どんな予防法があるんでしょうか?
1,日陰に入る
2,帽子をかぶる
3,水分をこまめにとる
水分といっても、汗には、塩分も含まれているので、スポーツドリンクなどの塩分が含まれているものを補給することが重要。喉が渇いたと感じたときは既に体重の2%以上(50KGの人なら1リットル)の水分が失われている状態。喉の渇きを自覚する前に水分補給することが大事。外出するときには、スポーツドリンクを持参することが重要。
●もし熱中症になったときの対応策は?
1,意識があるか確認する。なければ救急隊を要請。熱中症の症状があるか確認する(めまい、失神、吐き気、倦怠感、筋肉痛、大量の発汗、高体温、おかしな行動など)
2,患者を涼しい場所へ、,楽な姿勢をとらせ衣装をゆるめ服を脱がせる
3,太い血管がある、首の横、脇の下、股間に冷たいペットボトルなどをあてて全身を冷やす
4,水分を自力で摂取できるか確認、飲めるならスポーツドリンクを与える。自力で水分摂取できなければ即、医療機関へ搬送する
●熱中症は命に関わる危険な症状だが、きちんと対策をとれば防ぐことができる。
正しい措置を行えば命を救うこともできるのでおちついて行動することが大事。

2010年7月5日月曜日

「日本テレビ、DON!」に生出演


7月5日、お昼の番組DON!で、「医学都市伝説を大解明」という話題で、スタジオ生出演しました。MCの中山秀征さん、徳光和夫さん、西山茉希さん、レッド吉田さん、ノンスタイルさんらに、鋭く突っ込まれて、有意義で愉快な30分でした。
http://www.ntv.co.jp/don/index.html

2010年6月2日水曜日

「ザ・ゴールデンアワー(TOKYO MX TV)」に生出演

東京メトロポリタンテレビジョン、The World Standard TV, ザ・ゴールデンアワーに、6月2日水曜日(よる9時から)に、スタジオ生出演しました。徳光正行さんの司会のもと、日本語のぺらぺらな、チリのアキラさん、ポルトガルのソニアさん、フィリピンのガウさんらと、迷信医療について大いに語りました。海外の話も交えてとても楽しい番組でした。 レタスが不眠症に効果があるということは、ヨーロッパでは有名な話ですが、日本では意外に知られていないことは興味ありました。
http://www.mxtv.co.jp/gold/

2010年5月15日土曜日

「世界一受けたい授業」に講師として出演

日本テレビ、世界一受けたい授業、5月15日土曜日(よる7時56分から8時54分)に講師として出演。 傷の処置法から、様々な体のトラブルに対して家庭でできる正しい処置法、正しい医学常識など、盛りだくさんに身振り手振り、写真・影像・模型を使って概説しました。

2010年5月12日水曜日

武田鉄矢の週刊鉄学に出演

「武田鉄矢の週刊鉄学」の収録が本日ありました。朝日ニュースターの好評番組で、お招きいただきましたことを光栄に思っています。第一回放送が、5月23日日曜日、午前11時から正午までで、その週に何回か再放送があります。
武田鉄矢さんの情熱的な司会のなか、伊藤聡子さん(司会)、松原隆一郎さん(コメンテーター)らと、流れる会話で、あっという間の1時間を過ごすことが出来ました。
言い伝えの医療知識を整理しつつ、後半では、正しい病院のかかり方、医師と患者のナイーブな関係にまで話を展開できたのも、武田鉄矢さんらの進行のおかげでした。

ベイエフエムで、子宮頸がんワクチンについて解説

5月12日、bayfm「POWER BAY MORNING」で、子宮頸がんワクチンについて解説しました。
昨年末から、日本国内で発売になった子宮頸がん予防ワクチンについてです。
子宮頸がんは婦人科領域のがんの中で乳がんについで発症頻度が高く、とくに20~30代での発症が急増しています。
●このワクチン接種による予防効果について?
ワクチンを接種したからといって、すべての方の子宮頸がんを予防できるというわけではありません。約6~7割を予防できると報告されています。ただし、効果が、6~7割という値は決して悪い値ではありません。ワクチンでがんを予防できるということは、最近の医学における大きな進歩、躍進なんですね。そんなわけで、ワクチン接種をされた方も、その後の定期的な子宮がん検診はかかせませんね。欧米では、検診率は70%以上なのに、日本の検診受診率は21%と極めて低いわけで、ワクチンも大事なのですが、この機会に子宮癌検診の重要性も強調したいですね。
●いつごろ、何回ぐらい投与するのでしょう?費用は?
子宮頸がんは、性交渉によるパピローマウィルスというウィルスの感染で生じることがわかっています。このウィルスに対するワクチンの投与は、性交渉を経験する前に投与しておくことが望ましいとされています。ただし、性交渉の経験がある方でも、このウィルスに感染していない方もいらっしゃいますので、効果がないということではありません。実際には、初回と、1ヶ月後、6ヶ月後の3回の接種が必要で、3回でおおよそ5~6万円かかります。
●かなり高額ですが、公費の補助に関して、現在どのような動きがあるのでしょうか?
30以上の自治体市町村で、公費負担をするところがでてきています。しかし、住んでいる場所によって、公費になったり、自分でお金を払わなければならなかったり、地域による医療格差が生じるのは問題ですね。早急に、国による公費補助のシステムを確立してもらいたいです。欧米などでは、12,3歳女子の全額公費負担というところが多いです。
●12、3歳の子供にワクチンの重要性を説明する際に、性教育が必要となり、若年齢での性教育について慎重論もあるようですが?
若年齢者に対する性教育については、アメリカの一部の地域で、「性行為にお墨付きを与えることになるのでは」と危惧されたこともありました。しかし国内の現状としては、若年者の性交渉の体験率は急激に上昇していますので、ワクチン投与は、それよりも前、すなわち、12,3歳(小6、中1)というのが妥当だと思います。性交渉の体験率ですが、国内の報告では、中学1,2年生で数%、中3で10%、高校になると、25~45%にもおよびます。
日本では、家庭での「性」についての話はタブー視されてきましたが、今回、子宮頸がんワクチン接種ということをきっかけに、性の問題についても真剣に話し合うよい機会になればとも思います。

2010年4月22日木曜日

文化放送「玉川美沙のたまなび」に出演


4月21日、文化放送「玉川美沙 たまなび」の中の、「たまなび学園」に出演してきました。http://www.joqr.net/blog/tama/archives/cat721/index.html
医学博士の達人としてのお招きで、3月に出版した著書「ねぎを首に巻くと風邪が治るか」にからめて、新しい医学常識の盛りだくさん紹介させてもらいました。約20分間の、玉川美沙さんとのトークでしたが、当初、台本も用意はされていたのに、玉川さんは台本はまったく見ず、どんどん楽しい話が展開していきました。とても楽しい20分間を過ごすことができました。台本のない、その場その場の話のキャッチボールは、生き生きとした会話になりますね。ときどき変化球が飛んできましたが。。。

2010年4月7日水曜日

ニッポン放送「上柳昌彦のお早うGood Day!」に出演

4月7日、ニッポン放送「上柳昌彦のお早うGood Day!」にお招きいただき出演してきました。「ザ、特集」の二回目の出演でしたが、出演の冒頭で、木村拓也コーチのクモ膜下出血のニュースが突然、入ってきて、内容が急遽変更され、病気の概説をしばらくしました。その後は、メインテーマである、新しい医学の常識について紹介しました。上柳さんのアップテンポな会話で、約20分にわたり愉快にかたることができました。有意義な時でした。
http://www.1242.com/goodday/index.php?id=2&YMD=2010-04-07

2010年3月31日水曜日

2010年4月の診療報酬改正!治療費負担はどう変わる?


以下の内容は、bayfm 『POWER BAY MORNING』、デリナビ(2010年3月31日)にて出演、お話した内容です。
2010年4月1日から、病院や診療所で治療を受けたときの医療の費用が変わります。患者が負担する医療費などの基準となる診療報酬が全体で0.19%、引き上げられます。10年ぶりとなるこの引き上げですが、入院や通院をした際、どのくらい影響をうけるのでしょうか?
●今回の改定の具体的な内容は?
内容を見てみると、救急・産科・小児科・外科など、リスクが高く、医師不足といわれている科の再建をめざす、すなわち、医療崩壊を防ぐためのプラス改定ということなんですが、もっとも大幅な変化は、手術の費用でしょう。すべての手術ではないのですが、手術のうちリスクの高いもの、人手を要するもの(全体の手術の約半数)については、3割~5割も医療費が増額されます。たとえば、帝王切開の費用は150000円→19340円、大腸がんなどの直腸切除270000円→405000円、脳動脈瘤クリッピング72000円→103710円と、増額されます(患者負担は、この3割です)。ただし、患者さんにとって、手術というのは何度も受けるものではないので、高くなったという印象を受ける人は少ないかもしれません。
●基本的には上がるものばかりなんでしょうか?
そうとも言えません。たとえば、再診料は、診療所では下がります。病院と診療所で690円と、統一の費用になります。これまで診療所は710円、病院は600円でした(実際に支払うのはこのうち3割)。初診料は、これまでどおり、病院も診療所も2700円のままです。また、注目される点は、医師に処方してもらう薬の価格は、平均で5.75%下がることです。全部の薬ではないのですが、かなり多くの薬の価格が下がるので、いままで継続的に処方されていた薬が、若干、安価になったと感じる人もいるかと思います。また、一部の検査費用も下がります。
●その他に4月から病院にかかった時に変わることには、どのようなことがありますか?
原則として、パソコンを導入している病院では、領収書に治療明細が記載されます。すなわち、詳しい検査の内容、薬の正式名称、診療報酬の点数が明記されます。これは、医療情報の透明化をはかり、医療側の不正請求を防ぐためです。患者さんにとっては、どんな検査をされたのか一目瞭然で、不必要な検査が少なくなるのではとも言われています。デメリットとしては、家族の意向で、がんなどの病名告知をしていない患者さんに対しては、この明細書により病名が明らかになってしまうことが危惧されます。
●今回の改正の問題点は?
改正の大きな目標は、リスクが高く、医師不足といわれている診療科の再建、医師不足の解消なんですが、手術費用を増加させても総合病院、大学病院で勤務する勤務医にとっては、医師個人所得の増加につながらず、そういう診療科の医療崩壊を食い止める有効手段とは言い難いのが現状です。つらくて厳しい診療科、個人給与の増額を望めない診療科には、現状では希望者が入ってこないのです。そこで、医師の間では、手術に従事した医師に対してドクターフィーなるものを収入の一部として支払ってはという意見も出ています。これには、過半数の医師が賛成しています。
●今後、どのような取り組みが必要となってくるのでしょうか?    
医療崩壊の防止、また、救急・産科・小児科・外科など、リスクが高く、医師不足といわれている科の再建には、診療報酬というお金で解決しようとするだけではなく、診療科ごとの医師数の偏在化、そして、地域ごとの医師数の偏在化を是正するようなシステム、制度作りを、国をあげて行うことが肝要だと思います。医学部入学時あるいは卒業時に、外科系、内科系医師の定員を決めるとか、それぞれの出身大学の地域に一定期間、残って勤務するなどのシステム構築が今、医療に求められていることだと思います。医師数を1,5倍にするという民主党のマニフェストもある意味理解はできますが、いま、最も重要で、即時の打開策になりうるのは、この『偏在化の是正』だと思います。

2010年3月3日水曜日

最新医学常識に関する新書発売


2010年3月10日、角川SSC新書、『ねぎを首に巻くと風邪が治るか?知らないと損をする最新医学常識、森田豊著』が、発売されます。
最新医学常識を可能な限りたくさん盛り込んだ著書です。テレビ番組や雑誌等で、取り組んできた内容をも参考に、まとめたものです。すり傷をしたら消毒薬で消毒してガーゼをあてる、突き指をしたらまず指を引っ張る、鼻血が出たらティッシュを鼻の穴に詰める、プールで泳いだ後は水で目をよく洗う。いつもやっていることは、本当に適切な処置法なのでしょうか?。医学は、この数十年でめまぐるしい発展を遂げてきています。その間に、今まで当たり前のように考えられてきた医学の常識がまったく根拠のない迷信だったり、単なる思い込みだったりと、驚愕する事実がわかってきました。本書では、今まで信じられてきた医学常識を覆し、94項目のあやふやな医学常識を俎上に上げ、その可否を詳しく説明します。

2010年1月21日木曜日

新型インフルエンザワクチンが余る!!

フジテレビ、特ダネ!、の取材を受けた際に、検証した内容をブログにしました。
 厚生労働省が欧州の二つの製薬会社から輸入することを決めた新型インフルエンザ用のワクチンについて、医療機関の需要はほとんどない状態であることが47都道府県への聞き取り調査で分かったようです(東京新聞、1月20日朝刊)。輸入予定のワクチンは成人換算で9900万人分で、総額1126億円です。厚労省は20日付で都道府県から輸入ワクチンを希望する医療機関の数などの報告を受けますが、現時点での需要を「ゼロ」「発注見送り」としたのは、26都府県もあったようです。国産ワクチンも余剰気味の状況です。長妻昭厚生労働相は、19日の記者会見で、新型インフルエンザワクチンは今シーズン中に次の流行が起きるかもしれないことを勘案しても「現時点で余る公算が大きい」との認識を示して、「各国の対応を見ながら、メーカーとの(余剰分の解約)交渉ができるかも含め検討している」と明かしたようです。
●その背景を検証してみます。
(1)2009年10月より、医療従事者、妊婦、などの順で、優先接種が始まりました。当初2回投与が必要と言われていたものが、WHOからの情報により、厚労省も一転、二転して、結局、13歳以上は1回で効果があると判断したわけです。2回から1回になることで、かなりワクチン供給量に余裕ができました。
(2)新型インフルエンザが流行のピークを越え、優先接種対象者でも、有料でのワクチン接種を希望するが人が少なくなりました。
(3)新型インフルエンザの致死率や重症化率が従来の季節性インフルエンザよりはるかに低いこと(2009年12月8日のブログ参照、フジテレビFNNスピークでコメント)、また、仮にかかっても、タミフル、リレンザでほとんど治癒できるものだということが、多くの人に理解されるようになり、国民の不安が少なくなってきたことが、接種希望者の減少につながったのかもしれません。第二優先接種対象者である妊婦においても、我々が当初予想していたほど、ワクチン接種希望者は多くなく、接種率のデータは国内にはないのですが、例えばイタリアにおける妊婦の接種率は10%とも報告されたのは注目に値します。
●どうすべきだったのか?
 新型インフルエンザに関する情報、国民の危機感、不安感、そしてワクチンの希望者の数は、時間経過とともに、大きく変化しました。自民党政権時代に、一号患者、二号患者と報道されていた時は、なんとしてでも多くのワクチンを獲得すべきと判断したのでしょうし、国民の不安も絶頂に達していたように思います。しかし、徐々にその過剰な反応がうすれつつ、それほど怖い病気でないことの実態がわかってきた現在、ワクチン接種希望者が減少するのは理屈にあった現象なのかもしれません。西欧諸国でも、大幅な余りが生じ、フランスなどでは、「血税の浪費」「業界への利権誘導を図り政府が水増し発注したのではないか」などとも報道されているようです。当初の国内における新型インフルエンザに対する過剰な反応が、日本でもよりいっそうワクチンを余らせる要因になったのでしょう。そこで、もしも、反省する点があるとしたら、どこでしょうか?厚生労働省は、各都道府県を通じて、各医療機関ともっと密に連携して、それぞれの時点で、どのぐらいの需要があるのかを、経時的に、頻回に、詳細に、把握するように努めるべきだったように思います。これまでの、厚生労働省⇔都道府県⇔各医療機関への通達文章、提出書類をみていると、それぞれの優先接種対象者の順番が回ってきた際に(通常は約2週間前)、各医療機関におけるその優先対象者のみにおける希望の投与数を記載させて、それを考慮して分配するという単純な通達経路しか働いておらず、もっと長期のビジョンにたった需要量の把握に対する努力もできたのではないかとも思います。国内だけではなく、世界のワクチンの需要と供給の動向、また、当初言われていたほど危険な病気ではないのだという医学的データをも、冷静に判断すれば、余りが生じることも、もう少しだけでも早めに予見できたようにも感じます。
●最後に
おそらく、輸入ワクチンの成人換算で9900万人分、総額1126億円の大半が余ることになりそうです。メーカに余剰分の解約が可能であればそれに超したことはありませんが、かなり前から確保しているものだけにメーカ側も難色を示す可能性は大です。フランスのように、他の国に転売したり、あるいは発展途上国などに寄付することも考えていくのでしょう。

2010年1月15日金曜日

第三のインフルエンザ治療薬、ペラミビル

タミフル、リレンザに続く、インフルエンザの第三番目の治療薬であるペラミビル(塩野義製薬)の製造と販売の承認が、1月13日、厚生労働省よりおりました。新型インフルエンザが流行し治療薬の需要が高まる中、厚生労働省が審査を優先して極めて早いスピードで承認したことは注目に値します。ペラミビルの正式な承認は、日本が世界で初です。点滴注射の形で投与すること、一回投与(おおよそ15分)のみでタミフルやリレンザを5日間投与したものと同等の効果があること、発症後比較的時間が経っていても効果があること、副作用が少ないことなどが特徴です。人工呼吸器を装着している方や内服ができない人にも投与可能で、さらに、タミフル、リレンザのように発症後48時間以内ではなく、もう少し時間が経ってからも効果があるようですので、発熱してすぐに病院に殺到しなくともよいかもしれません。
詳細は、プレジデントファミリーに掲載されました。
http://www007.upp.so-net.ne.jp/morita/image_keisai/president_family.jpg/